feel de 縦書き

にあるだろうか 答えは決まってるけどそれを言う勇気が僕 くるそして怒号と歓声は最高潮に達する  桐生先輩はその両手で優しく抱き締めて のかわからない私と付き合ってくれないか こんな気持ちは初めてで何と言えば伝わる 立ち上がる人と歓声を上げて盛り上がる人  その言葉に椅子を倒しながら幽鬼のように てしまったのか そうか今やっとわかった私は君に惚れ 会長は桐生先輩とは違った意味で震えている  その言葉に執務室の空気が凍り付く生徒 ですか
あのもしかしてこの人は先輩の彼氏
桐生先輩は呟く  僕が手を握った途端に軽く身体を震わせ じたことがない感覚がある
これはなんだろう 今まで感
がら恐る恐る握手するように握ってみる  その場にいる全員の視線を痛いほど感じな くる っきまで僕の手を握っていた手を差し出して 多分生徒会長を軽くいなすと  額に青筋を立ててこちらを睨んでいる先輩 うでもいい手を握ってほしい 私の中学時代からの後輩 そんな事はど 桐生その子は何
れていた た僕は生徒会役員の矢のような視線に晒さ  先輩に手を引かれ生徒会執務室に連行され
かな そうかすぐ済むから一緒に来てもらえる  なんか周りから凄い目付きで睨まれてるし くらいだ するので僕としては本当は走って逃げたい れている間にだんだん人が集まってきた気が 今までも人目はあったが先輩に手を調べら ええ
あのここでですか
てくれないかな
もう一つ頼みたいのだけど私の手を握っ 眉を寄せて何か考え込んでいる  当の先輩は僕の手をくまなく触りながら るとわかりつつ手を差し出す がわかってるので自分でも真っ赤になって 輩に触れるチャンスは今を除いて全くないの  先輩のその言葉に驚いたが憧れている先 あるのだけど手を触らせてほしい 気にしないでいいから それとお願いが き合う  書類を集め終わり立ち上がった先輩と向 ので本当にすみませんでした いえ僕のせいで先輩の邪魔してしまった 時間で集められたよ ありがとう手伝ってもらえたおかげで短
のも先輩はすぐに済むからと断っていた  集め終わるまでに数人が手伝うと言ってきた かき集める に気を付けながらできるだけ素早く書類を  これ以上先輩に不快な思いをさせないよう をかしげて何か考えているように見える  そう言うと作業を再開し始めるが時折首 気にしなくていいよ うにも見える  なんとなく眉が寄っていて怒っているよ 思議そうな表情で見詰めてくる  突然の事に驚いて飛び退いた僕を先輩は不
すすすすぅいませんっ
った 同じ紙を拾おうとした先輩の手に触れてしま と考えながら次の紙に手を伸ばした時  やっぱり先輩は特別な才能を持っているん んな素敵な笑顔になるなんて正直驚いていた  ほんの少し柔らかい表情をするだけで
 僕も先輩にならって急いで集める と書類を拾い始めた  先輩はわずかに表情を崩し笑顔を見せる ありがとう今は書類を集めようか もしますから無理しないで下さい あの僕に手伝えることがあれば何で で言ったわけじゃないから 困ってるように見えた
そういうつもり
困らせてしまったみたいで すみません なんかいらないこと言って あるんじゃないかと漠然と感じた 輩には僕なんかには想像もできない苦労が  誰が見ても特別で一身に期待を背負う先 えられるような僕とは違う  目立つような特技もなくその他大勢に数
困ったような表情を浮かべていた くない気がして顔を上げると先輩は微かに  その言葉がいつも冷静に見える先輩らし 目立ってもあまりいい事はないと思うよ ですし僕は目立たない方なので いえ
これといって話した事もない
るのが苦手だから そうなんだごめん私は人の名前を覚え あの僕は先輩と中学が一緒でしたから 昔どこかで会ったかな
ところで君の顔を見た覚えがあるんだけ 熱い  顔どころか耳まで燃え上がりそうなほど に気付いて急いで書類を集めだした  僕は先輩を見詰めながら固まっていた事
別に慌てなくていいから ごめんなさいすぐ集めますから
に大丈夫
ぶつけたようには見えなかったけど本当 な表情で首をかしげ顔を覗き込んできていた  そんな事を考えていると先輩が心配そう
ている撃墜率100
%の人らしい
 しかし告白してきた相手を全て断り続け みんなから慕われている凄い人だ 先輩は世話焼きで人付き合いもいいので  これだけなら敵視する人も出てきそうだけ 顔だち才色兼備文武両道  黒く輝くサラサラのショトヘアに整った 強したのだから本当の話なのかもしれない  実際僕もこの高校に入学するために猛勉 う噂まである伝説の人だ 猛勉強し中学の先生たちが大喜びしたとい  先輩と同じ高校に進学するために在校生が い男はいないと思う  こんな間近で先輩に見詰められて硬直しな
映り込んでいた がみ込んでこちらを見詰める桐生先輩の姿が  声のした方向へ顔を向けた僕の目にはしゃ も見えるけど どうかした
何か硬直してるように
でも僕が腕を振り回し だから君は気にしなくていいよ 書類を落としてしまったのは私のミスなの かき集め始めた時冷静な声が聞こえてきた  半分パニックになりながらも散乱した書類を すいません集めますから

てるかもしれない ぶつからなかったというのは少し間違っ 抱えていた書類をばら撒いてしまったのだか  僕が慌てて振り回した腕でその女生徒が 女生徒にぶつかりそうになってしまった 廊下を歩いていた時に曲がり角から現れた  放課後になりこれからの予定を考えながら
中学が出身校というだけなのに  現生徒会副会長である桐生綾華先輩と同じ に興味があったわけでもない  別に呼び出されて来たわけでも生徒会活動 なぜか生徒会執務室にいた  夏も差し迫ってきた蒸し暑い放課後僕は


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7月のランキングで6位に入れました。
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今後も稚拙ながら楽しめる作品を書いていきますので、宜しくお願い致します。



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2006-07-09作成 2006-07-31更新
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