銀世界 de 縦書き

は幻想的な白銀の世界  世界を白く染める雪がまた降り始めるそこ 好きだな まだ分からないんだそういうところも チャンスって何だよ  そう言って腕に力を込めるク は無駄にしたくないから でもね離してあげない折角のチャンス 当たり前だろ
照れてるね
に真っ赤になってるだろう  当然全身から熱が噴き出す首から上は既  そう言って背中に腕を廻してくる でもダメボクはこっちの方がいい って そんな事しなくても普段どおりになる ミになってくれる
こうして抱き付いていれば普段どおりのキ が硬かったのかも知れないと気付く  確かに普段とは違うクを見て少し態度
のかなぁって さっきから変に緊張してるからどうした 何がだよ やっと普段どおりになったかな
なんだよ  そのままの体勢で顔を覗き込んでくる 俺も大丈夫 ない
あははボクは大丈夫キミは痛いところ
顔を上げると笑い出した  俺の胸に顔を埋めるように倒れこんだク 大丈夫か
!?
 そのまま二人して雪に埋もれてしまう 崩す  だがは引っ張り上げる途中で体勢を  その手を掴むと慎重に立ち上がろうとした してくる  クはにっこりと笑顔を向けて手を差し出 よかった たし 大丈夫下は雪だから全然痛くなかっ 大丈夫
その手を掴むことなく倒れこんでしまう  俺に向けて手を伸ばしてくるクしかし あぶない

しまう たところで雪に足を取られバランスを崩して  突然の行動にたじろぎ後に下がろうとし いで俺の顔を覗き込んできた  クは勢いをつけて立ち上がると上目遣 うん  雪をもてあそびながら呟く 綺麗だよね
ぼれ光を反射する  サラサラとした雪はクの手のひらからこ を手に取る  納得したように頷くとは腰を屈め雪 そっか 散歩 だからキミはここで何してるの
 目尻は下げたまま冷静な表情で口を開く ことも忘れを見詰める  既に顔を見られないように横を向いていた 答えって
の答えは
ボクはさっきも言ったとおり散歩キミ ぶっきらぼうな口調になってしまう すが心を見透かされたような気分になり  顔を見られないように横を向き問いただ んだよ そんな事よりはこんな所で何してる
な笑顔が白銀の世界をより輝かせる  クは目尻を軽く下げ微笑むその可憐 そっかごめんね んだよっ いきなり顔を触ってくるからビックリした 真っ赤  瞬間顔から発火したような熱を感じた ホントに熱があるみたい  クの手が伸びてきて頬に当てられる
咄嗟に手を頬に当てる確かに熱を帯びてる
紅くなってる
寒いからね あれ
顔が紅いよそうか今日は
つつ頷く 少しどもってしまった事もあり声を整え 散歩してるんだ キミも散歩してるの
ボクは久し振りに

てしまった 急に方向転換したクと目が合いうろたえ おはよう あれ男君
おはよう
 その神秘的なたたずまいに見惚れ立ちすくむ ゆっくりと雪の中を歩き続けるク  足跡は近所の公園まで続いていたそして
 その足跡を目印にして道を進む ありの足跡がハッキリと残っている  幸い外は一面の雪しかも早朝ということも び出した  一人呟くと手早く身支度を済ませ外に飛 トと親睦を深めるのもいい事だうん 特にする事ないし休日にクラスメイ が気になりだす  その普段と同じような違うような雰囲気
 俺も気になるヤツだと思ってるクチだが する 議系ボイッシュで隠れファンも結構いたり  クラスでは特に目立つ方ではないが不思 クラスメイトのク  うつむきながら道をゆっくりと進む少女 あいつ何やってるんだ する いると見知った人影が歩いているのを発見  珍しいものでも見るようにしばらく眺めて 住む町をまったく違う町に見せていた  見慣れた風景が白く塗りつぶされ自分の を眺めてみる  まぁ仕方ないと呟きつつ部屋の窓から外 はすでに冷たくなっていた  ベッドに戻り横になろうとしたが敷布団
屋の隅に置かれたファンヒに火を灯す  あまりの寒さに掛け布団を被ったまま な朝早くに目を覚ますのも珍しい  雪が降り積もるのも珍しければ俺がこん いた が降らないこの町も純白の世界に変貌して  今年は例年にない大雪で普段なら殆ど雪



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2006-07-09作成
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